研究テーマ
村社研究室では、長年にわたり、定性的(質的)研究法を用いて、主にソーシャルワーク実践に関する研究を行ってきました。また、ここ数年は、上記の研究と並行して、社会福祉と自由主義の関係、定性的データ分析と構造主義の関係についても研究を進めてきました。
近年、高齢者の孤立(独)死が大きな社会問題となっています。高齢者の孤立予防に向けては、予防活動そのものが「たのしい」ことに加えて、専門職と高齢者を「つなぐ」ボランティアの役割が重要になっています。しかし、ボランティア活動の継続は困難であり、活動の継続には関係者間における「たのしさの共有」が必要となるのです。
本研究は、高齢者の孤立問題に対応する予防的対策として、ソーシャルワーク領域からの知見が期待できます。そしてその研究成果は、高齢者の孤立(独)死を未然に防ぐ上で、ソーシャルワーカーの役割を明示するだけでなく、今後の地域福祉の展開、国の政策決定にとっても基礎資料となるものです。
このように、村社研究室の特色は、ソーシャルワーク関連領域におけるフィールドワークの実施と、定性的データに基づく実践モデルの生成です。
研究面では、これまで「知的障害者の就労支援」「ケアマネジメント」「高齢者のボランティア」等の領域で、論文・著書を発表してきました。加えて、定性的データ分析の方法についても改良を重ね、それを書籍化してきました。
また教育面では、学部・大学院において、主に社会福祉の原理およびソーシャルワーク関連科目(演習・実習を含む)を担当してきました。
定性的研究方法とソーシャルワーク実践については、これからも研究・教育活動を続けていきたいと思います。
今後は特に、①コミュニティカフェ等に参加することで「たのしくつながる高齢者の孤立予防モデル」を発展させる、②定性的データ分析の方法を精緻化する作業を行う予定です。これからも皆さまのご指導・ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。
また、来年度は引き続き岡山県立大学で、非常勤講師として福祉関連科目の授業を担当する予定です。この機会を通して、また皆さまとお会いできることを楽しみにしています。
